物事は抱え込みすぎるよりも、委ねるほうがうまくいく
こんにちは
心理カウンセラーの よしだひさこ です。
梅雨が明ける直前から急に暑くなりましたね。
晴れの日が多くなるのは
洗濯物が乾きやすくて嬉しいんですが、
急激な気温の上昇で
身体がついていかないのはしんどいですよね。
皆さんもぜひ
適度に涼みながら、
無理のない程度でこの暑さに慣れていきましょう。
さてさて、
今回は責任感のある優しい人にありがちな
何事も断れずに引き受けてしまう人の
背景などについてお伝えします。
私も今回ご紹介する
断り下手で何事も引き受けてしまうタイプでした。
このパターンって
様々なシーンで起こりうることなので、
よくある事例として捉えると
より身近に感じられるかと思います。
家族を心配させてしまうほどお人好しな父
私の父は
根っからの、お人好し。
仕事でもプライベートでも
誰にでも優しい、私にとって自慢の父です。
そんな父は
70代後半になった今でも
マンションの管理業務をスポット的に行う
派遣会社に登録をして
毎回異なる場所へ行く仕事をしています。
様々なマンションがあるので
当然設備なども個々に異なるのですが
そこで問題になるのが
◆管理室のエアコンの有無
◆管理業務をする人が使用できるお手洗いの有無
◆通勤手段(距離も含めて)や、所要時間
この3つはかなり重要なポイントです。
エアコンの有無は、
この時期は特に重要ですし。
(今どき、エアコンのない施設が
存在していること自体に私は驚きました)
当然、派遣労働なので
自分の求める仕事の条件に見合わなければ
仕事の依頼があっても断ることは可能です。
しかし、
お人好しの父は
電話で簡易的に概要を聞いただけで
正式な承諾書類の到着を待たずに
YESかNOを決めて
派遣会社に即答してしまうんですよね。
正式な承諾書類で詳細を確認してから
「ここは○○なのかぁ、嫌だなぁ」
なんて、ぶつぶつ言いながらも
父は仕事を受けてしまうそうです
(この時点で断ることもできるのに・・・)。
つい先日
私が実家に帰った際に、
母が父のその行動を心配して
こっそり私に上記のことを話してくれたのですが
ちょうどそのタイミングで
私もその光景を目の当たりにしました。
父が電話で派遣会社の担当者さんから
仕事をご紹介いただき、受諾した後に
到着した書類を見た父から
「うわぁ、これは嫌だなぁ・・・」
という発言が・・・。
それを聞いていた母と私は
何が嫌だと思う部分なのかと思い、
父が読んでいた書類に目を向けると
その物件はなんと、
通勤時間が片道2時間前後な上に
エアコンがないそうで・・・
母はすかさず
「おとうさんが仕事中に熱中症で倒れたら、
周りの人や会社にご迷惑がかかるでしょ?」
と言って、
全力で止めにかかったのですが
「俺が(仕事を)やるって言ってるんだから
いちいち口出しするなよ!!!」
と、父は激高して
母の制止を振り切っていました。
このときはめちゃくちゃ怒っていた父ですが、
そもそも今の仕事を続けている理由は
父なりの、
母へ対する優しさなんですよね。
その理由とは
自分の心身の健康維持と共に、
毎月の母との旅行を満喫するため。
(めっちゃステキな理由ですよね)
優しさ故、少々お節介なところがある
母は母なりに
父を思いやって
時々
「仕事、そろそろ辞めてもいいんじゃない?」
と言うらしいのですが、
本人はまだ
旅行資金の足しにすべく
おこづかい稼ぎを続けているんだとか。
娘の私としては、
父が仕事を続けるのは
楽しく元気でいるためにも
よいことだと感じています。
しかしながら
身の危険を感じるような現場には
行ってほしくないので、
気乗りしない現場には、
書類が届いてからでもよいので
断れるようになってほしいなぁと願うばかりです。
私が夫に風呂掃除を任せる理由
今では父の
お人好しすぎて仕事を断れないところに
理解を示しつつも
自分は同じようなことはしない
と心に誓っていますが、
私もその昔、
お人好しの父の背中を見て育った影響もあってか
父と似たようなことをしていました。
若い頃の私は
自分でやりきれない量の仕事を抱えて
(できないなら誰かに助けを求めればいいのに)
業務を停滞させてしまい、
一緒に働く人たちに
不便さを感じさせたり、
ご法度とされていた休日出勤を強行して、
会社にも上司にも
迷惑をかけるようなことばかりをしていました。
当の本人は
良かれと思ってやっていましたが、
今となっては
ただの問題行動だったなぁと感じています・・・。
昔のやり方を手放してからの私は、
夫との家事分担でこんなやり方をしています。
我が家は共働きなので、
洗濯以外の家事は完全分担制で
どちらかが不得意な分野を相手に委ねる方式です。
お互いに
相手にお願いしている家事については
口出ししないことにしています。
とはいえ、
洗濯も含めて
短時間勤務をしている私が
ほとんどの家事を担当していますが
風呂掃除だけは夫の担当として、
4年以上お願いしています。
私が風呂掃除をしないことで
少しでもラクできるし、
何より
夫にも日常的に何らかの役割を任せていると
私が夫に
「ありがとう!」
って、感謝する場面を自然とつくれるんですよね。
さらに、
多くの男性が持つ
「パートナーの役に立ちたい」という
気持ちも感じてもらえる機会にも繋がるから
何年も続けてもらっています。
ただ、
夫の風呂掃除はほぼ毎回、
浴槽だけしかしません。
風呂の床や壁掃除だったり、
小物類の手入れはほとんどしません。
せめて週末の時間のある日だけでも・・・
とお願いしても、
「今日の俺、お疲れだから無理」
とか
「時間がない」
などと言って、なかなかやろうとしません。
それでも
夫が浴槽以外の掃除をできそうな日に
私から
「今日は浴槽の掃除と、汚れが目立ってきた
排水溝周りの掃除だけでいいからお願いね(はぁと)」
こんな感じで声を掛けると、
たま~にやってくれるんですよね。
(夫はやったことを自己申告しないタイプなので)
お願いし続けていた場所の
掃除をしてくれたことに私が気づくと、
オーバーなくらいに夫を褒めます。
「風呂掃除めっちゃがんばったじゃん!
○○が見違えるほどキレイになってたよ!」
自分でやったほうが早いと思っても、
私がやり始めちゃうと、
いつの間にか
自分の担当家事に戻ってきてしまうので、
夫の掃除の仕方に不満があっても、
グッとこらえて
夫が動くのを待ちます。
どうしても気になって不快感が強いときは
こっそり自分でやればいいんですけどね。
「引き受けない」ことも優しさです
仕事でも、家庭でも
頼まれた仕事や家事などを
なんでもかんでも引き受ける人って、
基本的に忍耐力のあるがんばり屋さんで
ものすごく心の優しい人です。
でも、
毎回毎回引き受けていると、
それがその人のデフォルトになってしまって、
なんとなく
断りにくくなる気持ちもわかります。
自分に余裕がある状況ならよいのですが、
できるかどうか自信がなかったり
不安があったりするときは
無理せず
素直にその状況を受け入れて
周りに助けを求めてほしいな、と私は願います。
自信のなさや不安感を我慢して
無視し続けてまで
なんでもかんでも引き受けてしまうのは
ただただしんどくて苦しい
自己攻撃という名の
「自分いじめ」に繋がります。
自己攻撃って、
自分に意識を向けているからこそ
してしまうんですよね。
ちょっと視点を変えて
考えてみてほしいのですが、
もし自分が何でも引き受け続けていることで
気づいたら物事が停滞してしまったとしたら
自分だけが傷ついてしんどいだけでなく、
周りの人にも
少なからず悪影響を及ぼすかもしれない
って、思いませんか?
せっかく周りへの気遣いや優しさで
仕事や家事などを引き受けても
結果的に
周りを幸せにできない、
ラクさせてあげられないとしたら
不本意ですよね。
このパターンをお持ちの方って
他者からの視線や
評価を気にしすぎちゃう傾向があるので
なかなかご自身では気づきにくいのですが、
実は
自分がその仕事や家事を引き受けなくても
自分の価値や評価が下がるわけではないんです。
そうはいっても仕事の場合だと
もし、自分の代わりに周りの人に任せたら
思うような結果を得られないのでは?
このような考えの
責任感の強い方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときこそ
自分の代わりに
その仕事に取り組んでくれる人を信じ、
成功を祈って委ねればいいんです。
自分では抱えきれないことを
誰かに委ねることもまた
相手や周りへの優しさであり、「愛」なんですよ。
そのことを認識して、
これからは
自分だけが抱え込んでまで
周りを守ろうとしてきた優しさを
自分に対しても向けてみませんか。
そうやって、
少しずつ抱え込みすぎた荷物を降ろしていくと
張り詰めていた気持ちにゆとりが生まれます。
すると
自己攻撃という名の
「自分いじめ」が落ち着いてきて、
周りにだけでなく、
自分にも優しい目を向けられるようになってきますよ。
一人でも多くの人が
ひとりぼっちで我慢して
苦しさを抱え込むことなく
心からの明るい笑顔を取り戻せるように
応援していますね。
